鍼灸
東洋医学を代表する対症療法の一つです。症状や体質、体の陰陽・五行バランスを分析し東洋医学特有の「経絡」を意識し、鍼・灸施術を施します。
鍼灸を使った主な施術方法は以下の3つになります。
高麗手指鍼
韓国で生まれた「手の鍼」。手に体全身の縮図があるという考えのもと、手のひら、甲に刺激を与えます。手を刺激すると、手から脳、そして脳を介し、内臓・筋肉・関節など体全体に影響します。少し変わった方法で手から「陰陽・五行」のバランスを読み取り、刺激を与えていきます。内臓の疾患、精神性の疾患、難治性の症状に効果を期待できます。また、手のひらを使った手軽なセルフケアがあり、生活に取り入れやすいのも良い点だと思います。
太極療法
体のメンテナンスに最適です。体の状態が安定した方、もしくは初めての鍼灸を受けられる方におすすめです。疲れがピークに行く前に、もしくは、これから快方へ向かうための体の慣らし運転に受けていただきたいです。
沢田流太極療法は、どんな症状に対しても一定のツボを使用し、これ一つで体の気・血・水の循環を整えます。体には361のツボが点在し、そのうち『要穴』と呼ばれる特に体に影響を与えやすいツボがあります。そこから、さらに選びに抜いたツボを鍼・灸・指圧を用い刺激することで体の「陰陽・五行」の滞りをほぐし、「気・血・水」の流れを整え、体本来の眠った機能を呼び起こします。
刺絡療法
「刺絡」もまた、どのような症状に対しても活躍する手法になります。体には細絡と呼ばれる皮膚表面の毛細血管のようなものがあります。人間の体は深部を守るように作られています。その分、深部から遠い部分はおろそかになりやすいです。手足の冷えなどはこれの良い例だと思います。しかし、手足だけでなく、体の皮膚表面というのは深部からすると一番外側に近い部分になります。体調の悪さを訴える患者様の多くは、手足の循環が悪くなり冷えるのと同じように、皮膚表面の微小循環で循環障害が起越していることがほとんどです。これを「細絡」といい、小さな瘀血(鬱滞して酸化し、心臓に帰れなくなった血)の状態になっています。
刺絡療法の考え方は、疾病とは一定の原因によって生じた「恒常性の異常」の結果であるということ。また血液循環の目的は、生体内部環境の恒常性の維持(血圧や血糖値などを逸脱しない範囲で微調整すること)であり、この目的は微小循環領域の物質交換によって達成される。つまり「末梢循環障害によって病が発症する」という考えのもと、受け継がれてきたものです。「刺絡療法」は、末梢循環障害(=体表循環障害)の改善を目的とした唯一無二の療法です。
※この他に、腰痛・肩こりなどの症状の場合、患部への直接刺激を行うこともあります。
あん摩・マッサージ・指圧
手技療法を用い体の疲労回復や健康維持に活用してください。
30分単位での時間を指定していただき、リラクゼーションや症状、間接拘縮などの改善に効果的です。
健康指導
本人の体質を考慮し東洋医学的視点から薬膳的な栄養指導を行っています。どの食材を食べ、どの食材を避けるべきか、こちらの指導だけでなく、自らも勉強していただく必要があります。また自然農の野菜や肉や魚の入手方法などについても指導していきます。食事療法だけで病気が治ることはありませんので、これが基礎になるという理解をしていただきます。
解毒・デトックス
慢性疾患に対する治療・体質改善を目的とする場合、健康指導だけでなく、鍼灸、サウナやよもぎ蒸しによる発汗療法も基本治療の一つです。現在は鍼灸のみ行っていますが、随時準備をしています。早急に必要な場合は、お近くの施設を一緒に検討ご紹介したいと思います。
健康勉強会
現在は準備中ですが、定期的に勉強会を行っていきたいと思っています。健康に関する基本的な内容をトピックとして扱います。新たな知識の発見に、自身の認識の確認に、活用していただきます。(毎週〜曜日〜時から)